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メンバー紹介
Joe Sample - ジョー・サンプル(ピアノ)
Randy Crawford - ランディ・クロフォード(ヴォーカル)
Steve Gadd - スティーヴ・ガッド(ドラム)
Nick Sample - ニック・サンプル(ベース)
Joe Sample - ジョー・サンプル(Joseph Leslie Sample - ジョゼフ・レスリー・サンプル)
1939年2月1日生まれ。アメリカ、テキサス州・ヒューストン出身。
5歳よりピアノを始め、1952年、高校時代にウィルトン・フェルダー、ウェイン・ヘンダーソン、スティックス・フーパーとバンドを結成、1961年には『ジャズ・クルセイダーズ』の名でメジャーデビューした。後1971年、かの有名な『ザ・クルセイダーズ』に改名。
ファンキーなグルーヴに乗せた独特の詩的情緒溢れるピアノが特長的。その音色はジャズに新風を吹き込み、四半世紀に渡り人々を魅了し続けてきた。70年代以降ジャズの歴史の中でフュージョンが台頭してくる中、まさにその変革の中心にいたのがジョー・サンプルなのである。
1979年、R&B歌手のランディ・クロフォードをヴォーカルに迎え、よりポップなアプローチのアルバム『Street Life』が大ヒットする。以降『Rainbow Seeker (邦題:虹の楽園)』(1978)、『Carmel (邦題:渚にて)』(1979)など現在でも人気のフュージョンジャズの名盤を次々と発表。フュージョンやクロスオーバーといった言葉すらなかった時代からジャンルにこだわらない様々な音楽を取り込みジャズの新しい礎を築く。
バンドに並行してソロ活動も活発に行い70年代のR&Bヴォーカリストのアルバムには必ずと言っていいほどジョー・サンプルの名前が記載されている。ジョージ・ベンソン、エリック・クラプトンなど様々なビッグ・アーティストとの共演も経て、70歳を前にその輝きは一向に衰えを見せない。
80年代後半からは一旦バンドとしては活動休止状態となるが2003年にはオリジナルメンバー3人によるアルバム『Rural Renewal』を新生ザ・クルセイダーズ名義で発表、活動を再開している。
最新アルバムはジョー・サンプル&ランディ・クロフォード名義の『No Regrets』。
アルバム『Feeling Good』に続き Street Life のランディを起用、スティーヴ・ガッド(ds)、クリスチャン・マクブライド(b)など充実のメンバーを迎え好評を博している。
Randy Crawford - ランディ・クロフォード
1952年2月18日、ジェームズ・ブラウンやリトル・リチャードの故郷としても知られるジョージア州メーコン生まれ。
幼い頃から聖歌隊で歌いゴスペルをバックグラウンドに、シンシナティーからフランスまで各地のナイトクラブで歌手としてのキャリアをスタートさせる。キャノンボール・アダレイの作品への参加をきっかけにニューヨークに進出し、76年ジョージ・ベンソンに見出されアルバム『Everything Must Change』でデビュー。
前述の1979年の名曲『Street Life』は全米ジャズチャートで12週間トップを走り続け一躍彼女の名を世に知らしめる。
続く1981年のアルバム『Secret Combination』は、ビルボードのアルバムチャートに驚異の60週ランクインの偉業を成し遂げ、翌年の1982年には英国ブリット・アワード ベスト女性ソロアーティストを受賞。
日本では、1991年に放送されたTVドラマの挿入歌に用いられた「スウィート ラブ」(原題は『Almaz』)が特に有名であるが同曲は1986年にヒットしUK TOP75の4位にランクイン、ビルボードのトップ10入りをしており、1986年に発売したアルバム『Abstract Emotions』にも収められている。
ジャズ、フュージョン、ソウル、ポップと多様なジャンルを時に繊細、時に豪快に歌いこむ。
その実力と影響力は、クルセイダーズを始め、アル・ジャロウ、デイヴィッド・サンボーン、エリック・クラプトン、渡辺貞夫等々数多くのビッグ・ネームとの共演にも見て取れる。
日本にも70年代からの根強いファンが多く、今回はそんなファン待望、ジョー・サンプルとのゴールデンコンビに加え、プロデューサーに名匠トミー・リピューマ、スティーヴ・ガッド(ds)、クリスチャン・マクブライド(b)を擁した最新アルバム『No Regrets』を携えての来日となる。
Steve Gadd - スティーヴ・ガッド
1945年4月9日、アメリカ、ニューヨーク州ロチェスター生まれのジャズドラマー、セッションドラマー、スタジオミュージシャンである。軍楽隊に所属するドラマーのおじの影響で、7歳からドラムレッスンを受ける。そこで培われたスネアドラムの奏法を演奏に多く持ち込むスタイルが特徴的で、後に「ガッド・スタイル」と呼ばれる一つのスタイルを生み出す。
ロチェスターのイーストマン・カレッジで昼は吹奏楽でドラムを叩き、夜はチック・コリアらとクラブで演奏。1972年トニー・レヴィン、マイク・ホルムスとトリオを結成、ニューヨークに進出。
トリオ解散後はニューヨークでスタジオミュージシャンとして活動を始める。
1973年にはチック・コリアのバンド「リターン・トゥ・フォーエヴァー」に参加し、その後チャールズ・ミンガスのアルバム、アル・ディ・メオラのバンド「Electric Rendezvous Band」、マンハッタン・ジャズ・クインテットなどに参加。その経歴を見ただけでも若くして類稀に見る才能を兼ね備えていた事がわかる。卓越したテクニックは同時代のドラマーの羨望の的となり、教則本のようでありながらグルーヴ感あふれる演奏から Gadd=God とも呼ばれた。
70年代終わりには既に世界で最も「真似られ」「共演を求められる」ドラマーとなり、彼のフレーズやテクニックを真似る「ガッド・フリーク」達が現れる。
チック・コリアはそんな様子を「世界中のドラマーがスティーヴのようにプレイしたがるのは何しろ彼が(完璧)だから。彼はすばらしいイマジネーションとスウィングする能力を持ちながら、同時にオーケストラのような構成的感覚を演奏に取り入れる事が出来る」と評している。
近年では2003年にシンバルメーカーのジルジャン社(Zildjian)から an American Drummer Achievement Award の表彰を受けている。ジャズ、フュージョン系のみならず、ポール・サイモン、エリック・クラプトンのツアーなど、ジャンルを問わず多くのミュージシャンのレコーディングやライブ、ツアーに参加している。
天才的で正確無比なテクニックと独特のグルーヴ感が高次元で共存する。そのプレイは数多くのミュージシャン達に参加、共演を求められ、今なお伝説に残るセッションを生み出し続けている。