Jazz Giant Series > Part2 : Oscar Peterson
Oscar Peterson
『オスカー・ピーターソン』

現代最高のピアノ奏者にしてジャズ界最後のカリスマ!

山のような巨体から軽々と繰り出される超絶的なテクニックと、
その中から醸し出す温かく ユニークな人間味で、
観る者全てを魅了してきました。

2007年12月23日、腎不全のためカナダ、 トロント近郊
ミシサーガ(Mississauga)の自宅で亡くなりました。
享年82歳でした。
まさか、弊社で行った2004年の来日公演が最後の
来日公演になるとは誰が予想をしていたでしょうか。

私たちに素晴らしい演奏を聞かせてくれた偉大な
オスカー・ピーターソン。
またジャズ・ジャイアンツの一人がこの世を去ってしまいました。

きっと、天国でもあのピアノを引き続けていくことでしょう・・・。
2004年10月に行われた「Oscar Peterson in Japan 2004」。ファーストアクトには新鋭ジャズ・ピアニスト「上原ひろみ」が全ての公演に出演。 全会場は多くのジャズファンで埋め尽くされました。 まさに夢の響宴となった両者のパフォーマンスは、巨匠の技と新鋭の感性とがぶつかりあう迫力のステージ。会場とステージが一体となった空間では、感動で涙を流す方も多く見受けられました。

オスカー・ピーターソン プロフィール

 1925年8月15日カナダはケベック州モントリオール生まれ。 幼少の頃からピアノを習い始め、14歳の時にピアノ・コンテストで入賞して以来、天才ぶりを発揮。プロデューサーのノーマン・グランツに見出されJ.A.T.P.(ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック)に参加し頭角を現す。
 '50年代から、ピアノ・ギター・ベースによるアンサンブルにて活躍、'60年代はドラムスを加えたピアノ・トリオによる卓越した技術と華麗なる演奏で『オスカー・ピーターソンの世界』などの数々の銘盤を発表。
 '70年代からはソロのピアノ作品で超絶的なテクニックにさらに磨きをかけ、'80年代はジョー・パスらとともに活動、『ザ・トリオ』でグラミー賞を初受賞。ジョー・パスやニールス・ペデルセンらとの“ビッグ4”とともに精力的に活動を行い一世を風靡。
 '90年代に入るとレイ・ブラウンとハーブ・エリスとのトリオを35年ぶりに再結成。『リユニオン・アット・ブルー・ノート』など4枚のアルバムで、2年連続で3つのグラミー賞を獲得。その後、'93年に脳溢血で倒れ一時ステージから遠ざかるが、'96年に奇跡の復活をはたし、ますます円熟味を増した風格溢れる演奏で、まさに生きる伝説として世界中を沸かせ続けている。
 '99年にはジャズ・ミュージシャンとしては初めて「第11回高松宮記念・世界文化賞」を受賞したほか、'03年にはオーストリア政府により彼の切手も発行されるなど、国内外で注目を常に集めている。
 ここ日本には'53年の初来日以来、多数来日しており、2003年行われた日本公演は即日ソールド・アウト、車椅子で登場し観客全てを感動させたことは記憶に新しい。
また、2004年カナダ大使館において、日本・カナダ交流75周年を記念した文化行事として、オスカー・ピーターソン展も開催され、改めて彼の偉大さが注目されている。

2007年12月23日、腎不全のためカナダ、トロント近郊ミシサーガ(Mississauga)の自宅で他界。享年82歳。

上原ひろみ プロフィール

 1979年生まれ。日本の静岡県浜松市に生まれた上原ひろみは6才でピアノを始める。
 彼女は最初の教師(オスカー・ピーターソンの大ファン)から音楽の技術面と共に直感を大切にすることを学び、その後ヤマハ・ミュージック・スクールに入り作曲を学ぶ。国内外の「ユニセフチャリティコンサート」「ジュニアオリジナルコンサート」等に多数出演。
 彼女は言う、「14才の時、チェコに行ってチェコ・フィルハーモニックと演奏しました。あのようなプロフェッショナルなオーケストラと演奏するのは、素晴らしい経験でした」「またヤマハは私のヒーロー、オスカー・ピーターソンに引き合わせてくれたのです。一人のヤマハのスタッフが私のデモテープをオスカーに送って彼に逢えるように手はずを整えてくれました。私は自宅に彼を尋ねたのですが、まるで夢みたいでした。彼の暖かさにも私はとても感激しました。彼のピアノで“トムとジェリー”を弾いたら、彼は椅子から立ち上がってそばに見に来てくれました。それからというもの、彼はずっと私の励みとなっています。 本当にステキな人です」
 17歳の時にチック・コリアと共演し、絶賛される。1998年よりN.Y.に渡り、ジュニア・マンスに師事。1999年バークリー音楽院に入学後、全米各地のジャズフェスティバルに出演し、高い評価を得る。そして、在学中にもかかわらずジャズの名門テラーク・レーベルと契約し、2003年に全米デビューを果たす。
 同年5月にバークリー音楽院を首席で卒業、全米・ヨーロッパ各地をツアーでまわっている。
 また、ここ日本においても、TBS系「情熱大陸(03.10.19.O.A.)」やキリン「モルトスカッシュ」CFへの出演など精力的に活動を行い、2003年6月ユニバーサル・ミュージックよりリリースされたアルバム『アナザー・マインド』はビッグ・セールスを記録、2003年度の日本ゴールドディスク大賞「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」受賞する等、各メディアでも絶賛され現在最も注目を集めているピアニストである。

公演終了後、会場にてアンケートを実施致しました。 終演後の興奮覚めやらぬ皆様の気持ちがダイレクトに伝わってくる、たくさんの素晴らしいご感想が寄せられました。ここに何点か抜粋してご紹介させていただきます。 (多くの皆様よりいただいた貴重なご意見は、今後の公演の参考とさせていただきます。誠にありがとうございました。)

■オープニングアクトの上原ひろみさんの演奏でワクワクし、オスカー・ピーターソンの演奏でうっとりしました。最高のライブをありがとう!!

■若くフレッシュで果てしない可能性を秘めたジャズと、ゴッドファーザーのジャズと一夜にして2公演も味わうことができて幸せでした。

■涙が出るくらい感動しました。ありがとう!!

■40年間聞いたオスカー・ピーターソンの晩年に出会えて良かった。新、旧のバトンタッチが行われる場面に立ち会えてHAPPYでした。

■こんなに感動したステージは初めてです。幸せな時間をすごさせていただきました。Mr.Peterson, thank you so much for the wonderful time!!!

■素敵すぎて言葉になりません。

■素晴らしかったです。80歳を目の前にしてあのPLAYは信じられない。半世紀以上に渡って築き上げてきた伝説を目のあたりにして幸せです。オスカーは世界の宝ですね!!

■歴史を目撃しました。生の思い出だと思う!みんなすてきでした。

■友人にさそわれて初めてJAZZのコンサートに来ました。私は美大に通う一年生ですが、本当に一流を目指そうと思いました。いいものはいい!!本当に感動しました。

■ジャズにはまりました。

■オスカー・ピーターソンがゆっくりゆっくり登場した時、感動して涙が出ました。偉大なジャズマンのライブが生で見られた事、本当に夢のようでした。どうかオスカーが元気で長生きをして、また来日公演をしてくれるのを願っています!

■ずっとずっと(20年位前から)オスカー・ピーターソンのコンサートに行きたくて、やっと夢がかないました。こんなに感動して涙が止まらなかったコンサートは初めてでした。

■素晴らしくて鳥肌がたちました。

■若く緊張感のある上原ひろみの演奏、老いてなおパワフルで美しいオスカー・ピーターソンの演奏、ともに素晴らしく印象深かった。

■感動しました!1曲目から最後まで、今これを書いている時も